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吉島伸一鍋島緞通株式会社 五代目技術継承者 吉島夕莉子
(鍋島緞通 織元)

五代目技術継承者 吉島夕莉子

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五代目技術継承者 吉島夕莉子

ヨシジマユリコ

YOSHIJIMA YURIKO

佐賀県 吉島伸一鍋島緞通株式会社 鍋島緞通 織元

創業112年。100年保つ品質を証明する一家継承の織元。

緞通(だんつう)という日本の高級絨毯を知っていますか?
かつて一般客への売買は禁じられた幻の木綿絨毯。
染色は10種類を掛け合わせ、気候や経年などで色の抜けが無いように試行錯誤を重ねて手染めされており、実際100年経った絨毯も色、摩耗などの劣化は感じさせない。
無論、一切機械を用いず一目一目の手織りで全てが一点物。

買える悦びと、最高格式。

代表図柄は「蟹牡丹(かにぼたん)」。将軍家に愛された日本の最高格式を象徴させる。
伝統を重んじながらもお客の好みやライフスタイルに応えることも手仕事ゆえに可能で、図案やサイズ、色味など全てオーダーメイドが叶うという、まさにハイブランドを超え、
某世界的馬具ブランド並みの作り手。

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紡いできた歴史

産業の危機


佐賀藩御用、つまり佐賀藩が買い上げてくれていたためピークは江戸時代。
産業は安定し、藩主鍋島家から将軍家への献上を中心として、諸侯や公家の間のみで流通していた。
廃藩置県以降、一般でも買うことが解禁されたため需要が拡大すると思いきや、高価ゆえに全くというほどに求められず、12軒の緞通店に少しずつ廃業が始まった。
明治中期になるとペルシャ絨毯が入ってきてウールやシルクへの憧れから海外製品に押され、店が激減する中でも、佐賀刑務所の中の更生事業にも採用されていたことで技術保存された。
昭和初期にはすでに吉島家を入れて2軒のみになったことで、国から「丸技保存(現在の無形文化財)」の認可が下り、技術保存の対象へ。
しかし必需品ではないこと、または大量生産や工業化を求める戦後経済に適さない緞通作りは混迷を極め、とうとう吉島家のみとなった。

佐賀から久留米へ


廃業にはならなかったものの需要低下に伴い吉島家も屋敷や工場を明け渡し福岡へ移転。
職人もいなくなったことで、実質鍋島段通の織り手は二代目の妻ただ一人となった。
織元としてではなく、一人の織り手として久留米で少しずつ、緞通作りを広めたり、聴覚障害者に教えたりしながら伝統技術が絶えないように奮闘。
その後、三代目伸一と妻が跡を継ぐにあたり作り手を育て、少しずつ増やしていく。
「必ず佐賀に戻る。」
福岡県や久留米市からさまざまな表彰を受け、福岡の無形文化にしたいというお誘いもあった。しかし、佐賀の歴史を守り、鍋島緞通の栄華を知る唯一の本流として、それを夢として活動していた。

平成16年、悲願の佐賀凱旋を果たす。
約50年止まった佐賀、鍋島緞通の時計の針は再び動き始め当代、そして五代目へ

四代から五代への技術継承


「継がなければいけないという環境で育ったわけではないんです。」と五代目。
東京の大学に進学し、普通の女子大生として過ごしていた中で、織元として母(四代目)の代で終わるかも知れないという話を聞いたという。
「緞通とともに育ってきた、なくなるなんて想像つかない。」
元々、デザインやテキスタイルは好きだったこともあり、一念発起。
もう一度、今度は美大に入り直した。
実物の緞通をかついで受験をし、
「どうしてもこれを継がなきゃいけないんです!」と面接で説明をしたという。

  • 打ち込み作業、締め金という道具を使用します。

    打ち込み作業、締め金という道具を使用します。

  • 緯糸(ぬきいと)を力強く打ち、織っていきます。

    緯糸(ぬきいと)を力強く打ち、織っていきます。

  • 一段ずつ鋏で、織り込んだ糸を均一に切り揃えます。

    一段ずつ鋏で、織り込んだ糸を均一に切り揃えます。

  • 精密な手仕事、綺麗な手織

    精密な手仕事、綺麗な手織

  • 多様な用途やサイズがオーダー可能

    多様な用途やサイズがオーダー可能

  • 有田焼・柿右衛門窯とのコラボも手がける

    有田焼・柿右衛門窯とのコラボも手がける

  • こだわって染められた糸

    こだわって染められた糸

  • 多様な注文に応えるよう暖色も用意

    多様な注文に応えるよう暖色も用意

  • 100年前の緞通が飾られる

    100年前の緞通が飾られる

  • 商品 唐草菱の文様

    商品 唐草菱の文様

  • 商品 伝統の蟹牡丹の文様

    商品 伝統の蟹牡丹の文様

  • 商品:花菱龍唐草の文様

    商品:花菱龍唐草の文様

これからの鍋島緞通

「今は販売方法も変わってきたし、更に住宅環境や生活様式も多種多様。伝統を踏まえた変化をお客様の意見を聞きながらやっている。高い理由をどう伝えるか、本物の品がここにある、それらを知ってもらえたらとても嬉しい。」と、これからはマーケティングや広報の面で工夫をしていく意気込みを覗かせた。

谷マチからメッセージ

美しい日本の技を残していただき本当に感謝いたします。
そしてこの五代目ならきっと大丈夫。皆さんもそう思いませんか?
令和に鍋島緞通が本物の日本の美の代表格になる日が来ると思いますし、みんなで鍋島緞通を世界水準に育てようではありませんか!

五代目技術継承者 吉島夕莉子
佐賀県 吉島伸一鍋島緞通株式会社 鍋島緞通 織元

五代目技術継承者 吉島夕莉子

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