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大漁旗 松田染物十四代 松田一晟
(筒描き染め)

松田染物十四代 松田一晟

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松田染物十四代 松田一晟

マツダイッセイ

MATSUDA ISSEI

鳥取県 大漁旗 筒描き染め

今どき男子は、元禄から320年続く染物店の十四代目

跡を継ぐことは子供の頃からの夢。
父の姿がかっこよかったし、尊敬していた。
技術は父から学ぶもの。大学では学べないし、将来海外向けの展開が必要になるのではと考え、大学で海外文化や外国語など国際コミュニケーションを学びました。

松田染物店について

創業1702年。赤穂浪士の討ち入りの年である。元々は紺屋(藍染め)が発祥で、8代目のころから筒描き染めを開始した。明治以前は襲名制で「松田房太郎」の名を継承していた。昭和30年代まではカラフルではなく、赤や青の単色だったという。

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大漁旗・筒描き染め産業と血統書付きの職人。

米子市から日本海側へ少しいくと全国水揚げ量トップクラスの漁師町、境港がある。
港の多い島根県にも隣接し、大漁旗の需要も多かった。
同店の周辺は紺屋町というだけあって昔はたくさん染物店が存在していたが、約10年前から松田染物店が唯一の染物店となった。

大漁旗とは


造船記念や初操業、年初めの出航など縁起物の大漁旗。
その歴史は江戸時代後期。無線などの通信手段がなかった時代に伝達手段として始まった。漁の成果が遠くからも見えると、港で水揚げの準備ができるし、漁船間のコミュニケーションにもなっていた。
最近では多少用途も広がり、出産・長寿などのお祝いや、スポーツの応援に会社のお祝い、催事や居酒屋にも使用される。

筒描き染めとは


大漁旗は筒描き染めという技法で作られる。
筒描き染めは、和紙を何重にも重ねた円錐の筒に、もち粉とぬかを練り合わせた糊を入れ、それを絞り出しながら、生地に絵柄や文字を描いていく技法。ここで描いた絵柄や文字は、色を乗せない部分となる。
色を乗せる部分に、染めの工程で色を付けた後、その糊を剥がすと染まっていない部分が文字や線となり浮かび上がり、際立ちを放つのだ。

大漁旗ができるまで


生地は法被にも使用される天竺(てんじく)。下絵は水分に反応して消える特殊な墨を使用して描く。下絵に沿って筒描き(糊置き)を行い、天日で糊を乾燥させる。
ここからが染めの工程。塗料は(潮風や日光に強いものを使用する)、顔料粉末と直接染料を混ぜて水で溶き、バインダーと呼ばれる固着剤を混ぜて少し固めに作ることで、糊で縁取った箇所に染み入らないように工夫されている。
大漁旗の特長はこの目の覚めるようなビビットなカラー。
染め終えたら再び天日干しにし、色止めの液を塗る。
その後、水槽に浸けて糊をふやかし、最後に広げてホースで勢いよく洗い流せば糊を置いていた箇所が美しくお目見えする。
制作期間は2週間と意外に早いのだ。

家業を継いで4年、十三代の指導を得ながら技の向上と継承に日々努めている。
街で暖簾などの染物をみると目がいくし「うちでやったものは分かります」と力強い十四代目。
見た目は今どきの男子だが、大学で都会に出ても全く流されず目的だけを果たし米子に帰るあたりは、やはり320年の職人の血統なのかもしれない。

  • 下絵を描く

    下絵を描く

  • 下絵に使う墨は水分で消える

    下絵に使う墨は水分で消える

  • 筒書き染めに使う筒

    筒書き染めに使う筒

  • 筒書きで使う糊を合わせる

    筒書きで使う糊を合わせる

  • 下絵に沿って糊置きを行う

    下絵に沿って糊置きを行う

  • ここで置いた糊はのちに剥がす部分

    ここで置いた糊はのちに剥がす部分

  • その内側を染めていく

    その内側を染めていく

  • 鮮やかなビビットカラーが大漁旗の特長

    鮮やかなビビットカラーが大漁旗の特長

  • 色落ちしないよう色止め液を塗る

    色落ちしないよう色止め液を塗る

  • 水槽に浸して糊をふやかす

    水槽に浸して糊をふやかす

  • ホースで一気に洗い流す

    ホースで一気に洗い流す

  • 天日で乾かしたら完成

    天日で乾かしたら完成

こだわりと課題

絵柄や文字の書体などオーダーメイド全て手作業の一点物です。
定型の書体や本当の直線で描くとチープで味も出ないし、味がなければ美しくもないです。
ただ、中々身近に感じてもらいにくいのが課題です。本物の染物を生活に取り入れてもらえるように、服飾雑貨の商品展開にも挑戦しています。今後は海外向けの戦略も考えていきたい。

谷マチからメッセージ

誰でも好きな色、絵柄、製品もオーダーメイドできる本物の染物店。
超老舗の技術と品質ですが、価格ははっきり言って全然高くないです。
そんな粋な作り手を支え、そして日本の染物で皆さんの生活に彩りを。

松田染物十四代 松田一晟
鳥取県 大漁旗 筒描き染め

松田染物十四代 松田一晟

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