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広河原薪炭再生集団
ヒロガワラ マキズミサイセイシュウダン
KURAMAZUMI
鞍馬炭、再興の物語。
京都市街から北へ35キロ離れた山間に広河原(ひろがわら)という地域があります。
そこで作られているのは、木炭。
広河原の炭は質が高く、かつては「鞍馬炭(くらまずみ)」と呼ばれ、国産の最高級品として飛ぶように売れたといいます。
しかし、生活様式の変化から1990年代に入り一気に途絶えてしまいます。
応援数残り10口
伝統の襷(たすき)に繰り上げはない。
2016年、製法を知るものも減り、とうとう生き証人が一人になりました。
この危機的な状況に対して、地元の有志が結集し、窯作りや製法を受け継ぎます。
こちらもまた1軒のみになっていた京都の炭問屋が有志のまとめ役となり、技術継承の環境を整えたのです。
20余年の時を経て、寸前のところでその技術が後の世に継承された瞬間です。
鞍馬炭について
土とレンガでできた窯の中は、2畳ほどの広さ。一度におよそ250キロの炭を作ることができます。
鞍馬炭の材料の薪は、広河原の山に自生するコナラです。再生集団は、年に8回、およそ2トンの炭を焼いています。
窯の中に、薪を隙間なく詰めることが重要で、隙間があると火の勢いが強くなり、薪が燃え尽きてしまいます。焼き上がれば、空気穴、煙突共に締めて空気を遮断。2週間後に窯開きをするまで蒸らしますが、ここの工程が炭の良し悪しを決めます。
ここの炭の規格は全て特級品なのです。
炭作りが再開したことで、山の自然環境にも寄与しています。
生い茂った雑木を伐採することで、光と風の通りが良くなり、若い木が育つようになったという。若い木が根を張れば、山の崩壊も防ぐことができます。
鞍馬炭は、主に茶道界に支持されていますが、これからはバーベキューなどを通じて改めて炭の魅力を再認識してもらい、七輪や火鉢など美しい日本の文化を、生活にとり戻して欲しいです。
課題、資金使途
炭窯は、一度火を入れると24時間のシビアな管理体制が求められます。実は、窯に最も近いところに住んでいた職人が他界したことで、現在この広河原での生産は停止しております。管理環境が良い新たな場所への移転か、管理システムの投資が求められています。
是非、皆様の応援をいただきたく思っております。
谷マチからメッセージ
早急に生産を再開する必要のある「鞍馬炭」。これ自体、伝統産業ですが、火を使うあらゆる伝統産業を支える源でもあります。有志で力を合わせて一度は絶滅の試練を乗り越えました。
鞍馬炭の二度目の挑戦が始まります。